スティーヴィー・ワンダーは『Conversation Peace』に続くスタジオ作品の製作に10年以上をかけたが、『A Time to Love』はそれだけ待たされたことを感じさせない新鮮な作品だ。まずは、選び抜かれたゲスト陣。「Tell Your Heart I Love You」でギターを弾いているボニー・レイット、アルバム・タイトル曲のインディア・アリー、そしてスティーヴィー自身の娘であり、『Songs in the Key of Life』(邦題『キー・オブ・ライフ』)の「Isnt She Lovely」(邦題「可愛いアイシャ」)で歌われたアイシャ・モリス。そして何と言っても、スティーヴィーのトレードマークである社会を意識した歌詞を乗せた典型的でタイトなダンス・ナンバー1stシングルの「So What the Fuss」で、品のいいミニマルでファンキーなギターを弾くプリンスと味のあるバック・コーラスを務めるアン・ヴォーグの存在がある。1975年から現在まで、どの時代のものと言ってもよさそうな曲が並び、スティーヴィーがきらめく才能をまだ保っていることを示している。今でも抜群のメロディーを書き(「Moon Blue」はキラー・チューンのバラードだ)、「From the Bottom of My Heart」のハーモニカのイントロは彼の作品の中でも最高。もちろん、スティーヴィーのアルバムは甘ったるいバラードなしには完成せず、「Passionate Raindrops」、「Cant Imagine Love Without You」といった曲もある。とにかく、本作品はアメリカのトップ・アーティストによる佳作に仕上がっている。
キリン・ビバレッジ「FIRE」CMソング「フィール・ザ・ファイア」、「オンワード23区」CMイメージ・ソング「オーヴァージョイド」他、バラード楽曲を収録したベスト・アルバム。
スティーヴィー・ワンダーは『Conversation Peace』に続くスタジオ作品の製作に10年以上をかけたが、『A Time to Love』はそれだけ待たされたことを感じさせない新鮮な作品だ。まずは、選び抜かれたゲスト陣。「Tell Your Heart I Love You」でギターを弾いているボニー・レイット、アルバム・タイトル曲のインディア・アリー、そしてスティーヴィー自身の娘であり、『Songs in the Key of Life』(邦題『キー・オブ・ライフ』)の「Isnt She Lovely」(邦題「可愛いアイシャ」)で歌われたアイシャ・モリス。そして何と言っても、スティーヴィーのトレードマークである社会を意識した歌詞を乗せた典型的でタイトなダンス・ナンバー1stシングルの「So What the Fuss」で、品のいいミニマルでファンキーなギターを弾くプリンスと味のあるバック・コーラスを務めるアン・ヴォーグの存在がある。1975年から現在まで、どの時代のものと言ってもよさそうな曲が並び、スティーヴィーがきらめく才能をまだ保っていることを示している。今でも抜群のメロディーを書き(「Moon Blue」はキラー・チューンのバラードだ)、「From the Bottom of My Heart」のハーモニカのイントロは彼の作品の中でも最高。もちろん、スティーヴィーのアルバムは甘ったるいバラードなしには完成せず、「Passionate Raindrops」、「Cant Imagine Love Without You」といった曲もある。とにかく、本作品はアメリカのトップ・アーティストによる佳作に仕上がっている。
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